「私が死んだら、冥土のみやげに
おだまきを持たせてね」
茶道、華道、川柳、手工芸
いろんな事に興味を持ち、
人生を振り返っては
「あ〜楽しかった。」とさっぱりとした笑顔で話す素敵な方だった。
今までノートに書きためてきた川柳をリハビリテーション時にOTに読み上げ、
OTがパソコンに入力していく作業を一緒にしてきた。
天気が良い日は一緒に散歩に出かけ、押し花作りを行った。
雨の日は室内で運動をした。
ADOCで面接をして、いろいろ出てきた大切な作業。
それらを担当スタッフとも共有して関わった。
川柳の本のタイトルは「おだまき」
約132ページにもわたる作品集となった。
句のレイアウト、最後の句、あとがきなど、構成を一緒に考えた。
「自分が生きてきて、どんなことを感じ、どんなことを日々想って過ごしてきたか。
それを形にしてあの世に行きたい。」
「おだまき完成させますからね」と言い、にっこりと微笑んだやり取りが最後となった。
頭元におだまきを置き、お礼を言って部屋を出ると、なんとも言えない感情が押し寄せた。
出逢いに感謝。
この方を通して学んだ作業療法を胸に、
来年度からも頑張ろう。
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