2013年12月8日日曜日

大好き*福島♪ happyをありがとう♪

ずっと前からいつか行ってみたいけど、自分には難しすぎて理解できないんだろうな…

場違いな学会なんだろうな…と思っていた作業科学セミナー。

今年は大好きな侍OTさんがいる福島で開催!そして、同期のnao-coが発表するため、思い切って参加してきました。



侍OTさんの心あたたまる挨拶から始まり、大好きな老健のメタルOTさんの胸に響く講演、熱いポスター発表などを実際に見て・感じて・学ぶことができ、本当に福島まで来てよかったなと思いました。

中でも面白かったのがワークショップです。

会場にいた200人を超える作業療法士が数名のグループに分かれて、それぞれグループの中の1人に対し「大切な作業」を聴き、模造紙にまとめるというものでした。


大切な作業は「楽器の演奏」


演奏を通して、色んな人との繋がりが
広がっていくことが楽しいと語るSさん



普段、利用者さんの大切な作業を聴く際に、自分なりの質問の仕方があるのですが、今回のワークショップを通じて、他の作業療法士の方の聞き方を学ぶ事で、「あ!こーゆー風に聴いたら、よりその作業がなぜ大切なのか、ご本人にとって意味あるものなのかが分かりやすいな!!」などと勉強する大変貴重な機会となりました。

最初は難しい勉強会だから、自分が参加しても…と自分で壁を作っていましたが、参加してみると、作業について色んな価値観や考え方を学ぶ事が出来、とても参加して良かったと思いました。

私は言語化したり、物事を整理するのが苦手で、かなり直感で動くタイプです。
なので、グループワークのメンバーの方々のように、しっかり物事の背景を捉え、考えてまとめれる人になりたいなと思いました。

team野口英世のみなさん、ありがとうございました!!


そして、大会長はじめ、長い間準備をされ、心あたたまるお・も・て・な・しをしてくださった運営スタッフの皆様、本当にありがとうございました。




想い出写真♪

1番逢いたかった文通をしているお友達にアルバムをプレゼント♪

1番逢いたかったOTさんからもらった手作りジャム♪


大好きな老健OTさんへ「共に生きる」きりんメッセージカード♪
めがねOTさん、琉球OTさん、tomoriさん、なみさんの寄せ書き♪

ポスター発表をするnao-coを見つめる私(笑)

琉球OTさんと福島の伝統芸能を体験(笑)

侍OTさんへADOCprojectメンバーからの寄せ書き♪
大好きなちかちゃんからスタート♪

最後に…
鳥取に戻り、職場でインフルエンザの予防接種をうち、その日のうちにまさかの38.6発熱…
ダウンし、心も体も元気がなくなっていた私に…あるデイケア利用者さんが手紙を書いてくださいました。

記載されていた内容が嬉しかったので、シェアしたいと想い、Blogに書かせていただきます。

やわらぎで鬼木さんと出逢い、ポンポン作りも自分で道具を作り教えて下さり、其のときに出来たポンポンを見て、『キレーイ!スゴイ!』と褒めてくださったときの嬉しさは忘れる事は出来ません。あの励ましの声で一層元気が出ました。
 嬉しくて何十個も作り、孫達にやりました。塗り絵にも七年くらいたつと飽きがでていたところでした。
 マフラー作りをと言って下さったときには、右手だけでは出来ない!駄目だ!という気持ちと、したい気持ちの両方がありました。
 熱心に進めて下さり、やってみようと決心し出来た時には、感謝の気持ちでいっぱいでした。
 『スゴーイ!良く出来ましたね!』と言って下さる事は、病気をしている者には大変嬉しいものです。
 十三年間、この体で暮らしてきましたが、今年ほど、力をもらいやる気がでたことはありません。今は毎日が楽しいです。今度はどんな色でマフラーポンポン作りをしようかと本当に楽しい気持ちで暮らす事ができています。
 今までは何も出来ないという気持ちでいましたが、鬼木さんのお陰でやる気がでて楽しく暮らすことができました。
 出来上がったマフラーをみて、なんか夢のようです。私のやる気を下さった鬼木さんは力の神様です。本当にありがとうございます。
 第二の人生を楽しく過ごす事が元気のもとです。おかげで楽しく暮らしております。
 体調はその後どうですか。あまり無理をなさらずにして下さいませ。


涙がじわーとあふれました。
大切な作業を通して元気になっていく過程を一緒に、お互いが寄り添いながら歩んで行ける作業療法士という職種について良かったなと思いました。
この方をはじめ、私を支えてくださるみなさんに感謝です。

今年もあと少し。
みなさんにhappyの種、届け〜〜♪

2013年10月27日日曜日

10年ぶりの再会


前回Blogに書いた「第3回YMCA米子作業療法学術集会」で侍OTさんに続き、講演されたのが母校のT先生。

題名は「クライエント中心と作業に焦点を当てた実践 〜当事者が望む回復の在り方〜」


講演の中で、当事者が望む回復(Recovery)とは、「困難を抱えながらも人生に意味と目的を創造し、日常的役割を取り戻しながら 目標に向かって主体的に生きること」とありました。


私は普段「リハビリ」という言葉は聞き慣れていますが、「リカバリー」という言葉は正直あまり聞かず…
英語も苦手で、勉強不足な私は「えっ!!リカバリーってなんだっけ(><)??」と正直焦りました(涙)


講演を聞いていると、その人らしく(健康に)生活できるために、作業療法士はその人それぞれの価値や想いを尊重して対等な立場で協働していく。その一歩を一緒に踏み出し、その人の人生に意味と目的を創造し、目標に向かって主体的に生きていくことを支援する職種。

病気をして、もう元気な頃のような楽しい生活を過ごす事ができない…と諦めている方でも、希望を持って可能性を拓き、その人の意思決定を支える存在。

そのような存在になっていきたいなと講演を聴いて、改めて思いました。



そして…


学術集会が終わり、高校時代に見学に行った就労支援の施設にもう一度行ってみたい!!大好きなご夫婦に逢いたいな!!と思いました。


「私のこと覚えているかな?」「迷惑だったらどうしよう…」と不安はあったのですが、勇気を出して一歩踏み出してみました。


代表者のご夫婦は私のことを覚えていてくださり、10年前と変わらぬ笑顔で迎えてくださいました。

大好きなご夫婦


現在、市内で作業療法士として働いていることを伝え、施設の現状などお話を聴き、見学をさせていただきました。


部屋のあちらこちらに可愛い作品が飾ってありました。


愛のあふれる素敵な作業がちりばめられた施設でした。

猫のペン立て


そして、可愛い作品を購入し、家に飾りました♪

パンダの磁石





てんとう虫の磁石


このご縁を大切にしたいです。





最後に心に響いた言葉をT先生の講演資料から抜粋して一部載せさせていただきます。(T先生の許可を得ています)



希望とは

困難な状況から、新たな行動を起こして
何かを生み出そうとすることである

自分の希望を築くユーモアや遊びを持ち、
“まんざらでもない”感覚が大切

        
Wish(気持ち、願いを持つこと)
Something(思いを定め)
Come true(実現の道筋を探し)
Action(行動を起こす)

by  Patch Adams


人を思い(共感) 人と作る(創造する)作業を大切に
そのための方略をクライエントと共に  



私とご夫婦のご縁を紡ぐきっかけを下さった講師の侍OTさん、T先生、学術集会の運営の方々、みなさんに感謝です!!
学術集会に参加して本当によかったです♪
来年も参加します!!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
















2013年9月26日木曜日

成長する力は種の中にある

9月22日に、第3回YMCA米子作業療法学術集会に参加しました。

特別講演、一般演題ともに、発表される作業療法士の方がどの方も素敵で、とても良い刺激を受けました!!



その中でも、今回は福島県から来られた齋藤佑樹先生(侍OTさん)のクライエント中心の作業に焦点を当てた実践についての講演をお聴きし、自分なりに感じたことを綴ろうと思います。


私は作業療法の理論や「作業とは…」という大事なところをちゃんと理解できていないダメ人間です…(><)


そんな私でも、齋藤先生の可愛い娘さんとの入浴やお弁当作りなどの大切な作業を分かりやすく説明してくださり、「作業ができるとは…」ということが前より少し分かった気がします!!(まだ自信がなくてすみません…)


「人・作業・環境」
人は作業を通して環境と結びついている…だから、作業が出来る事って大事なんだ♪


「食事」という作業ひとつとっても、人それぞれ大切にしている作業の内容はちがう。


もし病気によって、食事ができなくなり、リハビリをすることになった場合…


食事=箸の操作・お椀をもつこと・食べ物を適量すくったり、つまんだりしながら口に運ぶこと…このようなことができるようにするのがリハビリって思っていたけど、これらができるようになったからといって、「食事」という作業は私や母にとって達成されたことにはならない。


私にとって食事とは、家族みんなで(誰と)一緒に(いつ)母の美味しい手料理を家で食べる事(どのように・どこで)


母にとって食事とは、なぜ大切なのか私と少し似ている部分もあるけど、「出来立てほやほやで食べてもらうこと」「家族が食事により心も体も元気になってほしい」「美味しいと言ってもらえたら嬉しい」「好きな器を使って、味だけでなく見た目も美味しい食事を楽しみたい」など、ただ単に食べる側としての楽しみでなく、家族のために食事という作業を通して母親としての役割を担っている視点も入っているのかな。


あまり自分の考えがまとまっていなくて、すみません(><)


作業は人それぞれ違う…と頭ではわかっていながら、時間がないことなどを言い訳に利用者さんやご家族さんからしっかりと話を聴いていない自分がいるな…と改めて感じました…。


その反省をもとに、今日は釣りをすることが大切な作業である入所男性に話を聞いてみました。
釣りをするのは病気をして以来何年ぶり。来月施設近くの漁港で4人程で釣りをしにいくことに!
私は当初、「この方が何年かぶりに釣りをすることができるんだ!!嬉しいな!!」と漠然と思っていました。
しかし、改めてその方にどこでどのように誰といつ釣りがしたいのかを聴きました。
すると「境港の岸壁でまだ薄暗い朝方から釣っていた。何人かでいくよりは、一人でお弁当を買っていって、のんびり寒い時期に釣るのが好きだった。寒い時期の方が色んな魚が釣れて面白い。」と話されました。
そして、施設近くの漁港で来月に釣りにいくのはやっぱり本当の意味で釣りをしたことにはならないと言われました。しかし、久しぶりに漁港で釣りができるのは嬉しいので、右手が使えないけど、ぜひ参加してみたいと言われました。


今回を機に、具体的に話を聞く事ってやっぱり大事だと実感しました!!
自己満足のリハビリにならないように…施設の環境なりにご本人にとって意味ある作業に焦点を当てていけれるように(><)


なぜその人にとってその作業が大事なのかを理解しようと寄り添い、利用者さん自ら主体的にその作業へ参加できるように支えていけれる作業療法士になりたい!と思いました。


タイトルに挙げている「成長する力は種の中にある」という言葉は齋藤先生の講演の中でとっても心に響き、大好きになった言葉です。


しあわせのたね


作業療法がもっと好きになりました。


作業療法をちゃんとやって、作業療法を楽しんで、しっかりと効果を出していきたい。


幸せの種を蒔いて、いつか芽がでて、利用者さんが主体的に大切な作業で紡ぐキラキラした日々を過ごすことができる…そんな素敵な花が咲くことを信じて♪














2013年9月1日日曜日

初めての手紙

私は鳥取県の老人保健施設に勤務している5年目の作業療法士(OT)です。



就職したての頃は、自分に自信がなく、その人にとって大切な作業が実現できるように関わっていきたい!という想いはあったのですが、中々それが出来ずに、辛く苦しんでいました。


しかし、色んな方との出逢いがあり、「作業療法をして作業療法士になっていく」という言葉を胸に、ADOCを使っていく中で、少しずつ変わっていき、今では「作業療法って楽しい!」と心から思える自分がいます。


いつかは尊敬する大好きな琉球OTさん、侍OTさん、ちびっこOTさん、MeganeOTさん、鳥人OTさん、ADOC OTさん達のようにBlogをこっそり始めたいな♪っと思っていました。
「自分なんかがBlogを書いてもいいのだろうか…」と思っていたところ、ポンッと背中を押してくださり、一歩踏み出しました。







一昨日、みんなのリハプランでアップした「ポンポン作り」「片手でマフラー作りの片麻痺のデイケア利用者様から手紙をいただきました。


「息子にみんなのリハプランをみてもらい、文面も良く分かるようにしてあるし、おふくろは良い先生に逢えて幸せ者だといってくれました。今は毎日がマフラー作りで頭がいっぱいで楽しいです。口で言っても良いですが、涙が先に出て話も出来ませんので、昼休みに走り書きにて御免なさい。家で書くともっと上手に書けますけど(ウヌボレ)。今後とも宜しくお願いいたします。」

と書いてありました。


老健に勤めて、初めて利用者さんからいただいた手紙。


みんなのリハプランをご家族に紹介し、息子さんから褒められ、更に大切な意味のある作業であるマフラー作りを生活の中で楽しんでおられる利用者さん。

左片麻痺になり13年間ずっと大好きだったマフラー作りが出来ていなかった方。
脳梗塞になる前まで編んでいた、編みかけのマフラーを見させていただいたときは、何とも言えない気持ちになりました。



13年間の時が止まったマフラー 


ポンポン&マフラー作りを通して、今まで交流がなかったデイケア内での手芸仲間も増え、大好きなひ孫さんにプレゼントする楽しみ、夫が大切に着ていたセーターをほどいて作る素敵なマフラー。

完成したマフラーを担当ケアマネージャーや担当看護師に嬉しそうにみせる姿は、以前と違ってキラキラ輝いていました。

また、県外のOTさんから、みんなのリハプランの片手でできる手芸をみて、実際変わってきている利用者さんがいる!という報告を受けた事をお伝えすると、「誰かの役に立って嬉しい!!」と喜びも感じておられます。



片手で13年ぶりに編んだマフラー

この方と関わっていくうちに、大切な作業の種はいつか芽となり、素敵な花が咲く♪ということを学びました。

これからも少しずつ、一歩一歩成長していきたいと思います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。